レントゲン機器(X線装置)の処分方法と撤去・廃棄の流れ|おすすめの回収業者をご紹介

この記事ではレントゲン機器(X線装置)の処分方法や廃棄の際に知っておきたいことをまとめました。

医療用のレントゲン機器はすべて産業廃棄物扱いとなりますので、一般廃棄物と同じようには処分できません。

また、X線を使用するレントゲン機器は、設置時だけでなく撤去時にも届出が必要となります。
そのため、レントゲン機器を処分するときには役所への申請を忘れないようにしましょう。

ここではレントゲン機器を適切に処分できる産業廃棄物回収業者や各X線装置の撤去費用なども解説していますので、ぜひ参考にしていってください。

レントゲン機器(X線装置)を処分する前に知っておきたいこと

レントゲン機器(X線装置)を処分する前には以下3点について理解しておきましょう。

レントゲン機器を処分する前に確認
  • レントゲン機器は産業廃棄物扱いとなる
  • レントゲン機器を廃棄(撤去)する際は自治体への届出が必要
  • レントゲン機器を処分するときはメーカーや型番を調べておく

それぞれの詳しい内容を説明していきます。

レントゲン機器(X線装置)は産業廃棄物扱いとなる

X線を使用するレントゲン機器は基本的にすべて「産業廃棄物」として扱われます。

そのため、自治体が日ごろ提供しているゴミの収集サービスを利用してレントゲン機器を捨てることはできません。

産業廃棄物に指定されているゴミを捨てるときは、各都道府県が認可する「産業廃棄物処分場」に持ち込むか「産業廃棄物回収業者」に依頼することになります。

また、どちらも利用する際にはレントゲン機器の大きさや重量、数量に応じた費用が掛かります。

レントゲン機器(X線装置)の廃棄時には自治体への届出が必要

レントゲン機器に代表されるX線装置を廃棄する際は自治体への届出が必要となります。

そもそも病院やクリニック、大学や研究機関等でレントゲン機器を導入する前には「X線装置を設置するための届出」を出しますが、撤去時にも同様の届出が必要です。

診療用エックス線装置廃止届
内容 エックス線装置の廃止、エックス線室の廃止若しくは移転(注1,2)、または診療所(歯科診療所)の廃止をしたときの届出

提出書類 診療用エックス線装置廃止届

届出期限 廃止(移転)後10日以内

引用:診療用エックス線装置を設置・変更・廃止する場合|板橋区HP 

こちらでは一例として東京都・板橋区のホームページに記載されている情報をご紹介していますが、ほかの市区町村でも同じような内容が定められていますので、レントゲン機器を廃棄する際は確認しておいてください。

レントゲン機器(X線装置)のメーカーや型番を調べる

レントゲン機器を廃棄するときには、まずメーカーや型番を調べましょう。

メーカーや型番が分かったら、そのレントゲン機器に「ベリリウム」が使用されていないかどうかを確認します。

ベリリウムはX線に対する透過率が非常に高いため、X線源やビームライン、検出器などと外界を隔てる窓として用いられる。

廃棄においては、関連法規ならびに地方自治体の基準に従うこと。
都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もしくは地方公共団体がその処理を行っている場合にはそこに委託して処理する。

引用:安全データシート ベリリウム|厚生労働省 職場のあんぜんサイト

ベリリウムはX線の透過率が高い合金として一部のレントゲン機器に使用されていますが、一方で人体にとって有害となる化学物質でもあります。

レントゲン機器を処分するときにはベリリウムの有無を調べた上で、産業廃棄物処分場や産業廃棄物回収業者に対し説明をおこなってください。

また、レントゲン機器には「PCB(ポリ塩化ビフェニル)」が使用されているものもあります。
PCBも有害物質の一種なので、処分や回収を依頼する際はPCBが含有されているかどうかを伝えましょう。

レントゲン機器(X線装置)の処分方法

レントゲン機器を処分する方法は大きく分けて3つあります。

それぞれの処分方法について説明していきますのでご覧ください。

リース元や販売メーカーでの回収

リース契約をしていたレントゲン機器の場合、リース元に返却すれば撤去完了となります。

購入したものに関しては販売元となるメーカーで回収してもらえるかどうか確認してみましょう。

レントゲン機器自体を無料で回収してくれるケースは多くありませんが、X線フィルムに関しては回収してもらえる可能性があります。

中古医療機器買い取り業者の利用

まだ使えるレントゲン機器、比較的新しいX線装置の場合は中古医療機器の買い取り業者に引き取ってもらえるかもしれませんので、一度問い合わせてみましょう。

状態が良いものであればいくらかの値段が付いた上で売却できます。

また、値段が付かなかったとしても無料回収してもらえるなら費用が掛からずに済みます。

ただし、古い機器や壊れている機器に関しては必ずしも無料回収とならないケースもあるため、あらかじめ注意と理解が必要です。

産業廃棄物回収業者に依頼

「産業廃棄物回収業者に撤去を依頼する」というのが、レントゲン機器を処分する際にもっとも一般的な方法となります。

なお、産業廃棄物回収業者を選ぶときには、必ず各自治体からの認可を受けているかどうかを確認してください。

また、実際に処分を依頼する場合は「マニフェスト伝票」を用意した上で委託契約を結びましょう。

マニフェスト伝票とは?

「産業廃棄物管理票」とも呼ばれる複写式の書類で、産業廃棄物の排出事業者・回収業者・処分業者の間で共有されるものです。

レントゲン機器の回収を任せた業者から最終的に「マニフェスト伝票(E票)」を受け取ることで、自身が適切な処理をおこなったことを証明できます。

自治体から認可を受けている産業廃棄物回収業者なら必ず「マニフェスト伝票」の発行に対応しています。

反対に「マニフェスト伝票を発行できない」と伝えられた場合には違法な業者と判断できますので、その際は別の業者を探してください。

レントゲン機器(X線装置)の廃棄・撤去費用|レントゲン室の解体費用について

レントゲン機器の廃棄・撤去費用は依頼する業者によって異なります。

1台あたりの撤去費用は10万円~20万円程度が相場と言えますが、廃棄する機器の重量や数によっても単価が変動しますので事前に正確な見積もりを取りましょう。

また、レントゲン室の解体費用には決まった相場価格がありません。

一般的な建物を解体する場合の費用は1坪あたり5万円~8万円程度と考えられていますが、レントゲン室だけを解体して内装を変更する場合には費用が変わってきます。

参考:一戸建ての解体費用の相場は?|SUUMO

レントゲン機器(X線装置)の処分・廃棄・撤去なら信太商店

レントゲン機器などのX線装置を処分する際は信太商店にご依頼ください。

当社は各自治体から正式な認可を受けた上でサービスを提供している産業廃棄物回収業者です。

レントゲン機器の処分完了後には「マニフェスト伝票(E票)」の返送もおこなっています。

信太商店の会社情報と作業実例

事業者名 信太商店
所在地 東京都渋谷区富ヶ谷2-5-6
電話番号 0120-937-277(フリーダイヤル)
主要取引先 NHK、防衛省、ヤマト運輸株式会社、JAXA、海洋研究開発機構など多数
産業廃棄物収集運搬業/営業許可
  • 東京都許可 第1300154938号
  • 千葉県許可 第1200154938号
  • 埼玉県許可 第1100154938号
  • 神奈川県許可 第1400154938号
  • 群馬県許可 第01000154938号
  • 栃木県許可 第00900154938号
  • 茨城県許可 第008011154938号
  • 静岡県許可 第02201154938号
公式URL https://www.shida-eco.com/

2010年創業の信太商店は、東京都・渋谷区に本社を構える産業廃棄物回収業者です。

関東一円の営業許可を所有し、対象エリア内で様々な撤去・処分サービスを提供しています。

これまでには病院など医療機関からのご依頼も数多く受け付けており、PCBを含む機器の撤去作業も実例があります。

安全かつ迅速にレントゲン機器の回収・処分が可能ですので、業者選びにお悩みの際は一度当社までご相談ください。

信太商店への問い合わせ方法

当社への問い合わせ方法は以下の通りとなっています。

電話番号0120-937-277
メールアドレスshida@shida-eco.com
問い合わせフォームhttps://www.shida-eco.com/contact

現地調査後に正確なお見積りをお出しすることもできますので、ご希望の方は担当スタッフまでお伝えください。

もちろんお見積りはすべて無料で、実際に契約を結ぶまで費用は一切かかりません。

まとめ

レントゲン機器(X線装置)の処分方法や撤去時に知っておきたいことなどを詳しくご紹介してきました。

レントゲンなどのX線装置は産業廃棄物扱いとなりますので、自分で撤去できるものでも粗大ゴミとしては排出できません。

壊れたレントゲン機器や古くなった各種X線装置の処分や廃棄にお困りの方は、ぜひ信太商店までご連絡ください。

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