サルベージ船の費用はいくらくらい?個人船の引き揚げなら信太商店がおすすめ

この記事では「サルベージ船を利用する際にはいくらくらいの費用が掛かるのか?」という疑問を解消するために、以下のような情報をまとめました。

  • 大型船のサルベージ費用・過去の実例
  • 個人船をサルベージする際の大まかな費用
  • 個人船のサルベージにおすすめの業者

サルベージとは海に沈没した船などを引き揚げる作業のことを指します。
船が沈没するケースというのはあまり多くありませんが、特別に珍しいことでもありません。

趣味用の個人船を持っている場合、何かしらの事故やトラブルで少なからず船が沈没または航行不可能になってしまうことはあります。

そんなときに依頼するのがサルベージ作業ですが「費用はどれくらいなのか?」というのが気になるポイントです。

ここでは、そんなサルベージ船の費用や依頼方法をご紹介していきますので、船のトラブルでお困りの方はぜひ最後までご覧になっていってください。

そもそもサルベージとは?

沈没船を引き揚げることを「サルベージ」と呼び、引き揚げ作業をおこなうクレーン船のことを「サルベージ船」と呼びます。

場合によっては船以外の引き揚げもおこないますが、どちらも作業内容や掛かる費用に違いはありません。

そんなサルベージ作業に掛かる費用は、基本的に船の所有者である個人(または法人格)が負担することになります。

もちろん保険に加入していて、諸々の条件が整っていれば保険金で支払うことも可能です。
こうした保険金を滞りなく受け取るためにも、船を使用する際にはルールを遵守しなければなりません。

サルベージ船の費用はいくらくらい?実例と共に解説

サルベージ船を利用する際の費用は沈没した船の全長や重さ、また沈没した場所の地形や深度によって変わってきます。

当然、船が大きくなればなるほど引き揚げる作業が難しくなるので、その分だけ費用も高くなるということです。
さらに沈没した場所の地形が特殊だった場合やとても深いところまで沈んでしまった場合にも費用は高くなります。

ここでは過去に日本国内で起きた沈没事故を紹介しながらサルベージ船の費用を解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

サルベージ船の費用は全長・重量・沈没している深度などによって変わる

前述の通り、船の引き揚げに掛かる費用は沈没している船の大きさや重さ、地形や深度などによって変わってきます。

ちなみに作業が難しくなるほど費用が高くなるのは、それだけ日数や人員を必要とするからです。

ここでは参考として東京都港湾局のHPからサルベージ船の利用料金を見てみますが、ある程度のサイズの船を引き揚げる際は少なくとも100万円~500万円ほどの費用が必要となることが分かります。

サルベージ船の種類 基本料金(1時間当たり) 最低料金(12時間)
60トン捲起重機船 68,000円 816,000円
100トン捲起重機船 96,000円 1,152,000円
150トン捲起重機船 138,000円 1,656,000円
250トン捲起重機船 208,000円 2,496,000円
300トン捲起重機船 270,000円 3,240,000円
400トン捲起重機船 350,000円 4,200,000円

参考:起重機船使用料金|東京都港湾局

ご覧の通り、もっとも小さいサルベージ船でも最低料金は100万円弱です。
ちなみに上記の金額は基本料金であり、実際にはその他の費用も加算されることを念頭に置いておきましょう。

また、大型の船舶を引き揚げる場合や事故の規模が大きい場合には数億円~数十億円といった費用が掛かることも珍しくありません。

サルベージの費用は高額(沈没船の引き上げは、大きさ・重量、深度、海の状況等にもよりますが、通常、数十億~数百億円かかる)になるわけですが、それは日本に限らず、世界的にも同様です。

知床観光船|神戸新聞社

こうした基本情報を知った上で、次は実際に発生した事故からサルベージ船の費用を見ていきましょう。

知床・観光船「KAZU1(カズワン)」のサルベージ費用は約10億円

2022年4月に北海道・知床で発生した観光船「KAZU1(カズワン)」の沈没事故では、10億円以上のサルベージ費用が掛かったと見られています。

引き揚げを行う「日本サルヴェージ」とは捜索や事前調査のため、約8億7700万円で契約していたが、今後、引き揚げ費用として約1億円で追加契約をする方向で調整している。
これにより、引き揚げ費用の総額は現時点でおよそ10億円となる見通し。

知床観光船 費用は総額10億円の見通し|FNNプライムオンライン

この事故におけるサルベージ作業のポイントには

  • 「行方不明者が出ていたこと」
  • 「水深100m以上の海底に沈没したこと」
  • 「引き揚げ作業後に再度船体が海底(およそ水深180m)に落下したこと」

が挙げられます。

行方不明者が出ている場合は捜索活動も同時におこなわれるわけですが、対象者の安否が確認できていない限りは船体を無理に引き揚げることができません。

そうなると作業日数や人員も増えるので、結果的に費用が高額になりやすいということです。

宮古島・自衛隊ヘリのサルベージ費用は約10億円

2023年4月に沖縄県・宮古島で発生した自衛隊ヘリ墜落事故のサルベージ費用も約10億円と報じられています。

海底に沈んだ機体の回収作業を委託するため入札を実施し、深田サルベージ建設のグループ企業と約10億円で契約した

陸自ヘリ引き揚げ、業者と契約|佐賀新聞

この事故では陸上自衛隊のヘリコプターが水深106mあたりまで沈没しました。
また、発生当時に行方不明者が出ていたところも前述の観光船事故と同じです。

こうした事例のように、沈没した状況・事故の規模などによってサルベージ費用は大きく変わります。

個人所有のレジャー船や小型漁船のサルベージ費用は?依頼時に注意すべき点は?

前項までは規模の大きなサルベージ作業について触れましたが、ここからは一般的な方々が所有する「自身の不要な船」「廃棄状態にある船」を引き揚げ・処分するのにいくらくらいの費用が掛かるのかを解説していきます。

小さい船のサルベージや解体処分なら数十万円で済むこともある

個人が釣りのために使用するような小型の船であればサルベージ費用も数十万円程度で済みます。

また、普段から停泊しているところ(目に見えるところ)で沈没した、沈没したが水深が比較的浅いといった条件であれば、さらに費用が下がる可能性もあります。

なお、仮に何かしらのトラブルによって停泊していた船が沈没した場合はすぐに対応することが重要です。

沈没した船が流されたり、船体からオイルなどが漏れ出したりすると作業工程が複雑になる分コストが増えてしまいます。

これは放置している船に対しても言えることなので、使わなくなった船を持っている方はできるだけ早く処分しましょう。

事故のシチュエーションや状況によっては費用が数百万円単位になるケースも

小型の船でも事故のシチュエーションによっては費用が高くなるケースがあります。

例えば「岩場に乗り上げてしまった船をどうにかしたい」または「その後に沈没した船を引き揚げたい」など、作業工程が増える状況だと費用が高くなるといったイメージです。

岩場に乗り揚げ、クレーン台船で船体を回収した 又は 沈没船体の引き上げ
→400万円以上(クレーン台船作業約6時間、ダイバー作業、船体修理など)

事故への備え|海上保安庁

こちらは海上保安庁のHPから引用したものとなりますが、ほかにも船体から流れ出たオイルによって近隣の施設に損害が生じサルベージ以外の費用が掛かるケースも挙げられています。

覚えておきたいポイントは「対応が後手に回るほどコストがかさむ」という部分なので、ぜひ参考にしてください。

サルベージを依頼するときは見積もり内容や費用をしっかり確認すること

個人が所有する船をサルベージしてもらうときは民間の業者に直接依頼することになります。

この際に大切なのは船の大きさ・重さ・状況などをしっかり伝えることです。
沈没船の全長や重量が分からないと正確な見積もりが取れず、後になって予想外の金額になることもありえます。

また、現地まで見積もりに来てくれるような優良業者に依頼することも重要です。
作業員が実際に目で見て計算した見積もりなら信用できますので、業者を選定する際は見積もりの段階から現地まで来てくれるのかどうかも聞いておきましょう。

補足:船を所有するなら保険加入もセットで

レジャー船(個人所有の小型船)の保険加入は強制ではなく任意です。
そのため、小型のレジャー船を所有している方の中には「利用する機会が少ない」などの理由で保険に入っていない方もいます。

しかし、車と同じように船の事故はいつ起きるか分かりません。
万が一、大きなトラブルが発生した場合は多額の賠償金やサルベージ費用を負担することになるので、船の所有と保険の加入はセットで考えておくべきと言えます。

被保険船舶、被保険船舶上の積荷、衝突相手船および衝突相手船上の積荷等の引き揚げまたは除去に関して船主が負った法律上の責任について保険金をお支払いします。

損害サービスの流れ|東京海上日動

なお、保険に加入する場合は「どういったケースなら保険金が支払われるのか」という点もよく理解しておきましょう。

サルベージ船の依頼なら信太商店がおすすめ

「自然災害や事故によって自身の船が沈没してしまった」「サルベージしてくれる業者を探している」という方は信太商店までご連絡ください。

当社は沈没船の回収から不要な船の解体処分まで、あらゆる要望に応える産業廃棄物処理業者です。

沈没船のサルベージ作業に関してはこれまでにも数多くの実績があります。
また、シチュエーションごとに費用を抑えたプランのご提案もしておりますので、できるだけコストを安く抑えたい方にもおすすめです。

信太商店は沈没船の引き揚げ作業もおこなう産業廃棄物処理業者

事業者名 信太商店
所在地 東京都渋谷区富ヶ谷2-5-6
電話番号 0120-937-277(フリーダイヤル)
主要取引先 NHK、防衛省、ヤマト運輸株式会社、JAXA、海洋研究開発機構など多数
産業廃棄物
収集運搬業
/営業許可
  • 東京都許可 第1300154938号
  • 千葉県許可 第1200154938号
  • 埼玉県許可 第1100154938号
  • 神奈川県許可 第1400154938号
  • 群馬県許可 第01000154938号
  • 栃木県許可 第00900154938号
  • 茨城県許可 第008011154938号
  • 静岡県許可 第02201154938号
公式URL https://www.shida-eco.com/

当社は東京都渋谷区に本社を構える産業廃棄物処理業者です。
廃棄する個人船は一般廃棄物(=家庭用のゴミや粗大ゴミ)扱いとなりますが、そういった船の回収もおこなっています。

また、関東一都六県に加え静岡県での認可を受けているため、産業廃棄物扱いとなる漁船の引き揚げや処分も可能です。

自身が所有する船だけでなく自治体からのご依頼にも対応していますので、港などに放置されている所有者不明の船を撤去したい場合も当社までご相談いただければと思います。

信太商店のサルベージ(船の引き揚げ)実績と費用

信太商店ではこれまでに以下のようなサルベージ作業をおこなってきた実績があります。

沈没船の引き揚げ作業

こちらは26フィートのクルーザーをサルベージしたときの作業内容で、実際に掛かった費用は40万円程度でした。
なお、費用の内訳には船体の引き揚げだけでなくその後の処分代も含まれています。

川崎港埠頭内の沈没船解体処分

こちらは30フィートの船をサルベージしたときの作業内容です。
船体に残っているオイルや燃料などの除去作業・引き揚げ作業・解体処分作業を含めて、費用は50万円程度に抑えてあります。

当記事の前半でご紹介した「起重機船使用料金|東京都港湾局」のような業者よりコストを安く抑えられる可能性がありますので、まずは一度当社までご連絡をください。

信太商店なら要らない船の処分や解体も可能

当社では不要な船の処分や解体もおこなっております。
なお、船の処分に掛かる費用は基本的に「1kgあたり150円」で運搬費は掛かりません。

こうした明確な料金設定を提示することで多くのお客様からご依頼をいただいております。

また、すでに陸揚げされていて、その場で解体できる状況であればコストをより抑えられる可能性があります。
船の処分を検討されている方はぜひ詳細な情報をお伝えください。

信太商店にサルベージを依頼するときの流れ

当社にサルベージ作業をご依頼いただくときの流れは以下の通りです。

  1. 電話・メールなどから問い合わせ
  2. 作業内容の聞き取り(見積もりのご提案)
  3. 必要であれば現地での見積もりを実施
  4. 契約成立
  5. 指定した日時にて作業を実行

サルベージの費用は沈没した場所やシチュエーションによって変わってきますので、詳しい情報の聞き取りをおこなっています。

必要であれば現地での見積もりもおこないますが、この際の見積もり費用は無料です。
そのため、安心してご相談いただけると思います。

最終的に見積もりの内容や金額に納得いただければ契約成立となりますので、まずは気軽にお問い合わせください。

電話番号 0120-937-277
メールアドレス shida@shida-eco.com
見積もり問い合わせフォーム https://www.shida-eco.com/contact

まとめ

沈没船のサルベージ費用は事故の状況だけでなく依頼する業者によっても大きく変わりますが、信太商店ではできる限りコストを抑えたプランをご提案しています。

また、引き揚げ後の船体の解体処分まで一貫した作業に対応しておりますので、複数の業者に依頼を出すなど余計な手間が掛かりません。

船のトラブルや処分でお困りの方は、ぜひ当社までご連絡いただければと思います。

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