この記事では不要な石膏ボードの処分方法や処分費用に関する情報をご紹介していきます。
自宅のリフォームなどによって排出された廃石膏ボードは産業廃棄物扱いとなりますので、一般的なゴミと一緒に捨てることはできません。
廃石膏ボードは適切な形での処分が求められていて、不当な廃棄をおこなった場合は罰則を受ける可能性があります。
ここでは、そんな石膏ボードの「廃棄料金」や「処分する際に知っておきたいこと」などを詳しくまとめました。
また、石膏ボードの処分におすすめの回収業者もご覧いただけますので、ぜひ最後まで目を通していってください。
目次
石膏ボードを処分する際に知っておきたいこと
まずは石膏ボードの処分を検討している方に向けて、あらかじめ知っておきたいことを解説していきます。
廃石膏ボードの取り扱い方や処分時の注意点を理解しておかないと、思わぬトラブルや罰則を受けることになりかねません。
特に個人で廃石膏ボードを処分しようと思っている方は、ぜひこちらの内容を把握しておいてください。
石膏ボードは産廃ゴミ扱いとなる
どこで使われていたものであっても、石膏ボードは産業廃棄物扱いとなります。
つまり、自宅のリフォームで排出された石膏ボードも産廃ゴミになるということです。
産業廃棄物は種類ごとに項目が分けられていますが、石膏ボードは「ガラスくず・コンクリートくず及び陶磁器くず」に分類されます。
また、石膏ボードの中には有害物質を含む製品もあるため、場合によっては事前調査が必要なケースもあります。
石膏ボードの分別解体作業は、事前調査、事前準備等の後、解体計画に基づき実施する。分別を徹底できるよう解体は手作業で行わなければならず、石膏ボードの取り付けに使用されている部材や仕上材との分別ができるよう解体を行う。
引用:廃石膏ボード現場分別解体マニュアル|国土交通省
石膏ボードの解体や処分には、こうした手間や専門知識が必要となります。
仮に簡易的なリフォームをDIYで済ませようと思っている方は、廃石膏ボードの取り扱い方をしっかり理解しておきましょう。
個人事業主が石膏ボードを廃棄する場合はマニフェスト伝票の発行が必要となる
個人事業主が「自ら石膏ボードを廃棄する場合」はマニフェスト伝票の発行が必要となります。
産業廃棄物が適切に処理されたかどうかを確認するための証明書です。
産廃ゴミを排出した事業者が回収・処分業者に対してマニフェスト伝票を発行し、すべての処理が完了した後に「処分完了の控え(マニフェストE票)」を受け取ります。
マニフェストを発行するのは産業廃棄物を排出した法人事業者となりますが、個人事業主であればマニフェスト伝票の発行が可能です。
なお、一般の個人名ではマニフェスト伝票を発行できないため、最終処理場に産業廃棄物(廃石膏ボード)を持ち込むこともできません。
マニフェスト伝票は一部あたり25円で販売されていて、基本的には100部単位での購入となります。
購入できるのは全国の「産業資源循環協会」です。(マニフェスト票の見本)
電子マニフェストの利用も可能ですが、手続きが複雑なので1回限りの利用なら手書きの伝票を購入した方が簡単と言えます。
このように個人で適切な対応を取るのは難しいため、不要な石膏ボードの処分は自治体から認可を受けている産業廃棄物回収業者を頼ることが一般的です。
少量の廃石膏ボードでも燃えるゴミとして捨てることはできない
どんな用途で使われていたものでも、石膏ボードは産業廃棄物扱いとなります。
そのため、仮に少量だったとしても燃えるゴミに出すことはできません。
中には細かく砕いた石膏ボードを一般廃棄物として捨ててしまう方もいるようですが、これは違法な行為です。
もちろん廃石膏ボードをそのままどこかに置いてくる行為も違法となります。
河川区域上に悪質な不法投棄(畳、石膏ボード)発見~警察と現地確認を実施しました~
引用:河川区域上に悪質な不法投棄(畳、石膏ボード)発見|国土交通省 東北地方整備局
不法投棄物については、1週間後を目処に撤去予定
●罰則については、以下のとおりです。
・河川法では、3ヶ月以下の懲役又は20万円以下の罰金
・廃棄物の処理及び清掃に関する法律では、5年以下の懲役又は1千万円以下の罰金(法人等の場合は3億円以下の罰金)に処せられる場合があります。
石膏ボードを不適切な形で捨てると「不法投棄」となり、上記の罰則を受けることになります。
個人の場合でも5年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金が科せられますので、絶対に不法投棄はしないでください。
石膏ボードの処分方法は2つ
不要な石膏ボードの処分方法は以下の2つです。
- 最終処分場に持ち込み
- 産業廃棄物回収業者に依頼
それぞれの内容を説明していきますのでご覧ください。
最終処分場に持ち込み
自ら廃石膏ボードを廃棄する場合は、産業廃棄物の処理が可能な「最終処分場」へと持ち込みます。
最終処分場へ持ち込みをおこなう際には「排出日時」や「排出事業者名(個人事業主名)」を記載したマニフェスト伝票を持参してください。
なお、こちらの方法は何度か同様の処理をおこなったことがある事業者向けです。
最終処分場への持ち込みには石膏ボードを運搬するための労力や費用(軽トラのレンタルなど)が掛かりますので、トータルで考えれば産業廃棄物回収業者に任せた方が安上がりかつ楽と言えるでしょう。
産業廃棄物回収業者に依頼
石膏ボードの処分は産業廃棄物回収業者に依頼するのがベストです。
なお、産業廃棄物回収業者に依頼を出すときは各地自体からの認可を受けているかどうかを確認しましょう。
これは、無認可の産業廃棄物回収業者に産廃ゴミの処分を委託すると、場合によっては排出事業者責任(=自分)を問われる危険性があるからです。
認可の有無は依頼する産業廃棄物回収業者のサイトで「営業許可番号」をチェックしてください。
石膏ボードの廃棄料金・処分費用は1枚・1kgあたりいくら?
個人宅や個人事務所から排出される石膏ボードの廃棄料金は「1枚あたり2,000円前後」が相場です。
また、大きな建物を解体した場合などに出てくる大量の廃石膏ボードを処分するときの費用は、だいたい「1㎥あたり50円~100円」が目安となります。
これに運搬費用や別途作業代などが加算される形式となっていますが、中には運搬費用込みの業者もあります。
石膏ボードの処分に関してよくある質問
ここでは石膏ボードの処分に困っている方からのよくある質問に回答していきます。
石膏ボードを無料回収・引き取りしてくれる業者はある?
石膏ボードを無料で回収してくれるような業者はありません。
仮に新品同様の石膏ボードであれば無償で引き取りをしてもらえるかもしれませんが、基本的には処分費用を支払った上で回収してもらうことになります。
「石膏ボードを無料で回収します」といった業者は怪しい部分もあるため、利用しないよう心がけましょう。
石膏ボードを処分してくれるホームセンターは?
石膏ボードを無償で処分してくれるホームセンターはありません。
もちろん購入した石膏ボードに不備があった場合は返品できますが、すでに使用済みの石膏ボードを回収してくれるホームセンターはないということを覚えておきましょう。
OYボードの見分け方や処分方法は?
OYボードとは特定の時期・製造業者によって作られた石膏ボードのことを指します。
OYボードには「ヒ素」が含まれているため、適切な形で処分をしなければなりません。
なお、OYボードに該当する石膏ボードの見分け方は以下の通りです。
昭和 48 年(1973年)~平成9年(1997年)4 月に小名浜吉野石膏ボードいわき工場で製造された製品(裏面に「吉野石膏 OY」と表示)
引用:廃石膏ボード現場分別解体マニュアル|国土交通省
建物や内装の解体を依頼するときには、業者に調査をしてもらってOYボードの有無を確認しましょう。
石膏ボードの一部にOYボードが使用されている場合は、他の製品と区別して解体をおこなわなければなりません。
また、OYボードの廃棄は「管理型最終処分場」での埋め立て処分が義務付けられています。
石膏ボードの廃棄処分なら信太商店がおすすめ
石膏ボードの廃棄処分にお困りの際は信太商店までご相談ください。
当社は関東一都六県・静岡県の認可を取得している産業廃棄物回収業者です。
OYボードを含む様々な廃石膏ボードの回収・処分依頼を受け付けております。
信太商店の会社情報
事業者名 | 信太商店 |
---|---|
所在地 | 東京都渋谷区富ヶ谷2-5-6 |
電話番号 | 0120-937-277(フリーダイヤル) |
主要取引先 | NHK、防衛省、ヤマト運輸株式会社、JAXA、海洋研究開発機構など多数 |
産業廃棄物収集運搬業/営業許可 |
|
公式URL | https://www.shida-eco.com/ |
信太商店は2010年創業の産業廃棄物回収業者です。
東京都・渋谷区を拠点に関東近郊からのご依頼に対応しております。
主な事業内容は事業所やオフィスから排出された産業廃棄物の回収となりますが、一般家庭から出たゴミの回収や処分も承っています。
もちろん自宅DIYで排出された少量の石膏ボードの回収もおこなっていますので、ぜひお気軽にご連絡ください。
信太商店の廃石膏ボード処分実績|1枚から回収可能
信太商店では、個人様向けに自宅から排出された石膏ボードの回収サービスを提供しています。
なお、個人宅からの回収料金は石膏ボード1枚あたり2,000円です。
運搬費用込みとなっていますので、それ以上の料金は掛かりません。
また、事業者様向けにも石膏ボードの回収サービスを提供しており、こちらは1m³あたり30,000円(0.5㎥から対応可)となっています。
以下ではこれまでに当社がおこなってきた作業実績を紹介していますので、参考までにご覧ください。
石膏ボードの状態や付着物(クロスやビスなど)によって費用が変動するケースもありますが、事前に正確なお見積りをご提示しますので想定外の費用や追加料金を請求することは一切ありません。
信太商店の問い合わせ先|お見積りは無料
電話番号 | 0120-937-277 |
---|---|
メールアドレス | shida@shida-eco.com |
問い合わせフォーム | https://www.shida-eco.com/contact |
信太商店への問い合わせ方法は上記の通りです。
他社と見積もりを比較したいなどのご要望にもお応えしています。
その他、予算などが心配な場合はその旨を担当スタッフまでお伝えください。
まとめ
廃石膏ボードはすべて産業廃棄物扱いとなり、個人で処分するには少し難しい面があります。
信太商店では「即日見積もり」「即日回収」をモットーに不要な石膏ボードの迅速な回収をおこなっていますので、お困りの際にはぜひご利用ください。