- 他人に見られたくない書類の処分方法は?
- 書類の処分にはいくらかかる?
- シュレッダーしないで書類を捨てるのは危険?
当記事ではご覧のような疑問を解消するために「見られたくない書類の処分方法5選」をご紹介していきます。
会社で使用した資料や見積書、個人事業主が保管している各種書類、一般家庭に届くハガキや手紙といったものには重要な情報がたくさん詰まっています。
こうした書類をそのまま捨てると個人情報や顧客情報の漏洩に繋がる恐れがあり大変危険です。実際、書類の処分方法を誤り情報が漏れ出た事例は数多くあります。
ここでは他人や他社に見られては困る書類を安全かつ確実に処分する方法をまとめました。
また、書類の処分に掛かる費用やおすすめの処理業者も解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
見られたくない書類の処分方法5選
見られたくない書類の処分方法は以下の5つです。
それぞれの内容をメリット・デメリットと共に解説していきます。
①シュレッダー
会社の資料や見積書、機密文書などを処分するのによく使われている方法が「シュレッダー」です。
業務用のシュレッダーを使えば大量の書類をスピーディーに処分できます。
- メリット:一度買えば長く利用できる、大量の書類に対応している
- デメリット:初期費用が高い、人件費や電気代が発生する
オフィスで使われている業務用シュレッダーの相場は15万円~30万円程度です。家庭用シュレッダーなら2万円~3万円前後で買えますが、仮に1回しか使わない場合は費用が高くなってしまいます。
また、会社として考えるとシュレッダーを稼働させている間に人件費が発生するところもデメリットのひとつと言えるでしょう。
②書類の溶解処理サービス
他人に見られたくない書類の処分方法としては「書類の溶解処理サービス」もおすすめです。
段ボールや規定の箱に詰めた各種書類をそのまま処分場まで運び「溶解処理」⇒「資源のリサイクル」をしてくれるサービスを指します。
なお、国内大手会社で同様のサービスを提供しているのは日本郵便(郵便局)、クロネコヤマト、佐川急便の3社です。
料金は各社によって異なりますが、A4用紙5,000枚を1箱として計算した場合「約1,500円~3,000円」となります。
- メリット:時間や人を使わずに大量の書類を処分できる、機密性が高い
- デメリット:法人契約が必要な場合が多い、個人だと割高になるケースがある
法人として活動していて、なおかつ長期的に利用する場合には割安さを感じられるサービスと言えます。また、大手会社が提供する溶解処理サービスは機密性が高く非常に安全です。
ただし「個人で利用できるところが少ない」「個人依頼だと割高になる」といったデメリットがあります。
※各社の費用や条件は以下の記事を参考にしてみてください。
③ゴミ処理施設への持ち込み
自治体にあるゴミ処理施設へ直接持ち込み、そこで処分してもらうといった方法も安全なのでおすすめです。
- メリット:中間業者を通さないため機密性が高い、自分で運搬する分だけ費用が安い
- デメリット:ガソリン代や人件費(または自身の労働時間)などが発生する
ゴミ処理施設で掛かる費用はだいたい10kgあたり300円前後です。
可燃ごみ
引用:ごみを自ら持ち込む|千葉市HP
10kgまでごとに270円(消費税別)
A4用紙1枚分の重さは約4g、5,000枚だと約20kgの重さになります。上記を基にしたときのA4用紙5,000枚の処理費用はおよそ600円です。
A4用紙:5,000枚(10束)、約20kg
引用:機密文書リサイクルサービス|ヤマト運輸HP
2,079円/箱(税込)
クロネコヤマトの溶解処理サービスと比較しても、自身で持ち込みをした方が安くなる計算です。
ただし、ゴミ処理施設まで大量の書類を運搬する車両代・ガソリン代・人件費を加えると、会社の立地によっては割高になることも考えられます。
④水につける
少量の書類を廃棄する場合は、水につけてから破砕するといった方法も有効的です。
家庭でもできる方法なので、個人事業主の中にはすでに実践している方がいるかもしれません。
- メリット:費用がほぼ掛からない、完璧に破砕すれば安全性が高い
- デメリット:大量の書類には向かない、労力が掛かる
費用がほぼ掛からないところは大きなメリットと言えますが、大量の書類を廃棄する場合には相応の労力が必要となります。
また、完全に破砕しないと情報漏洩の危険性が高まるため、注意が必要な方法とも言えるでしょう。
⑤廃棄物処分業者に依頼
会社や個人宅の廃棄物を処分してくれる業者に依頼するというのもひとつの方法です。
廃棄物処分業者の中には機密書類の処理サービスを提供しているところもあります。
捨てたい書類の量によっては処分費用を安く抑えられるケースもあるので、ぜひ近くの業者を探してみましょう。
- メリット:個人・法人問わず利用できる、大手会社より安いケースもある
- デメリット:信頼性の高い業者を選ぶ必要がある
廃棄物処分業者は個人・法人問わず利用できるため、幅広い方におすすめできる方法と言えます。
また、大手会社が提供する書類溶解サービスより割安になるケースがあるため、中小企業の場合はコストダウンに繋がるかもしれません。
ただし、中には無許可・無認可で営業している違法業者も存在しますので、必ず信頼性の高い業者(実績がある業者)を選びましょう。
見られたくない書類の処分費用・相場について
ここでは各処分方法に掛かる費用や相場をまとめました。
書類処分方法 | 費用・相場 |
---|---|
シュレッダー | ・本体代金:15万円~30万円(業務用) ・本体代金:2万円~3万円(家庭用) ・電気代:500円~1,000円(1ヵ月) ・人件費:3,000円~5,000円(2~3時間) ・廃棄処理費用:2,000円~3,000円 |
溶解処理サービス | 1,500円~3,000円(A4紙5,000枚相当) |
ゴミ処理施設 | ・10kgあたり300円前後(可燃ゴミ) ・ガソリン代や人件費:5,000円前後 |
水につける | 無料(ゴミ袋代は数百円) |
廃棄物処分業者 | 数千円~数万円(選ぶ業者・量・重さによる) |
ご覧のように、シュレッダーは意外と費用が掛かる処分方法です。書類を処分する頻度が少ない会社や個人事業主の場合は、別の手段を選んだ方が経済的と言えます。
安全性や費用などをまとめて考えると「溶解処理サービス」または同等のサービスを提供する「廃棄物処分業者」の利用がおすすめです。
なお、個人向けの溶解処理サービスに関しては以下の記事を参考にしてみてください。
見られたくない書類の処分方法に関して知っておきたいこと
ここからは他人や他社に見られたくない書類の処分方法に関して知っておきたいことや注意点を解説していきます。
企業情報や個人情報の漏洩を防ぐために必要な知識となりますので、ぜひご覧になっておいてください。
会社の書類を家で捨てる際の注意点は?
そもそも会社の書類(事業系一般廃棄物)を家庭ゴミとして捨てることは認められていません。
事業によって排出されたゴミは事業者が自らの責任で処理しなければならないため、一社員が持ち帰って勝手に捨てることは違法行為に当たります。
廃棄物処理法には、「事業者は、その事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任で適正に処理しなければならない」という規定があります。
引用:自ら処理する場合|東京都環境局HP
また、会社の書類を自分が住んでいるマンションやアパートのゴミ集積所に捨てると、以下のような事件に繋がりかねません。
従業員1人が本来シュレッダー処分すべき書類を自宅へ持ち帰り、一般ごみとして捨てていたという。
引用:【独自】集合住宅のゴミ捨て場に430人分の住所、電話番号、家財リスト…「引越のサカイ」社員が家に持ち帰りポイッ|東京新聞
こちらは大手引っ越し業者で発生した事件となりますが、個人情報が含まれた書類を一般的なゴミステーションに出すのは大変危険です。
そのため、会社の書類は社内にあるシュレッダーを使って処分、または溶解処理サービスや回収サービスを利用しましょう。
シュレッダー以外の方法で書類を処分するのは危険?
シュレッダー以外の方法でも安全に書類を処分できます。特に安全性が高いのは「自分でゴミ処理施設まで持ち込む方法」です。
中間業者を通さないため、他人の目に触れるリスクが極端に下がります。ただし、大量の書類を処分する場合、毎日シュレッダーする必要がある場合は人的コストや運搬コストが掛かり過ぎてしまいます。
こうしたコストを抑えるためには特定の業者と契約するのがベストと言えるでしょう。
書類をシュレッダーしないで捨てる場合に「焼却」はあり?
個人事業主の各種書類や一般家庭のハガキ・手紙を処分する場合「庭で焼却してはダメなのか?」という疑問を持つ方もいます。
しかし、現在の法律では「野焼き」が認められていません。
一部の例外を除き、ゴミを屋外で焼却することは法律で禁止されています。違反すると『5年以下の懲役、もしくは1,000万円(法人は3億円)以下の罰金、またはこれらの併科』など重い罰則があります。直罰規定のため行政指導無しで、即、検挙されることもあります。
引用:野外焼却は法律で禁止されています!|香美市HP
ご覧の通り、屋外でゴミを燃やす行為は法律で禁止されています。もちろん書類などの紙ゴミも対象なので、自社の敷地内であってもゴミを燃やさないよう気を付けましょう。
ゴミから個人情報が漏洩した事例はある?
廃棄される予定の書類(ゴミ)から個人情報が漏洩した事例は多々あります。
群馬県は27日、藤岡土木事務所(藤岡市)で廃棄された個人情報を含む書類が、回収業者の搬送中にトラックから荷崩れし、高崎市内の道路上に散乱する事案があったと発表した。本来はシュレッダーで裁断すべき資料だったが、誤って資源ごみとして捨てていたという。
引用:シュレッダーせず廃棄、個人情報が散乱 群馬県藤岡土木事務所|上毛新聞(群馬)
市によりますと6日、市民から高土町の資源物常時回収ステーションに市の内部文書が捨てられていると連絡がありました。文書は平成17年から令和5年度分の市の予算や決算、議会資料など、およそ1万4000枚です。文書には、ごみ集積所に関する相談を市に寄せた町内会長など、延べ947人分の連絡先もあったということです。
引用:市民900人以上の個人情報含む内部文書 上越市が資源物回収場に捨てる|上越妙高タウン情報
上記はゴミから個人情報が漏洩した事例のごく一部です。実際にはさらに多くの事例があります。
会社の情報や個人情報が漏洩すると大きな事件に発展しかねません。
また、会社や自治体だけでなく学校においても書類の取り扱い方には注意が必要です。
札幌市の中学校で生徒の個人情報が記された書類を教諭が一時、紛失し、これを生徒がスマートフォンで撮影したとみられる画像がネット上に流出したことが分かりました。
引用:中学教諭が書類を紛失 生徒の個人情報がネット上に流出 札幌|NHK
流出した画像には、特定の生徒について「低学力」とか「嫌われている」などと書かれた内容も写っているということで、市の教育委員会が対応を検討しています。
重要な書類は持ち歩かず、他人が触れないよう厳重に保管しましょう。また、不要な書類は溜め込まず、すぐに捨てることも大切です。
見られたくない書類の処分なら信太商店がおすすめ
「他人に見られたくない書類を処分したい」「できる限り安全かつ安く書類を処分したい」という場合は信太商店の利用がおすすめです。
当社は関東一都六県(+静岡県)から正式な認可を受けている産業廃棄物収集運搬業者であり、該当するエリアに対して機密文書の処理サービスを提供しています。
オフィスや事業所から不要な書類を受け取った後はそのまま処理場へと直行するため、情報が洩れる心配がありません。
信太商店の会社情報
事業者名 | 信太商店 |
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所在地 | 東京都渋谷区富ヶ谷2-5-6(本社) 東京都渋谷区笹塚3-44-8(笹塚営業所) |
設立年月日 | 平成22年(2010年)4月23日 |
主な事業内容 | 産業廃棄物収集運搬業、沈没船引き揚げ・解体処分等、一般貨物自動車運送業、リサイクル事業、樹木の伐採および木材販売事業、蜂の巣駆除および回収 |
取引先・一例 | NHK、防衛省、ヤマト運輸株式会など多数 |
許可・免許等 | 【産業廃棄物収集運搬業】 ・東京都許可 第1300154938号 ・千葉県許可 第1200154938号 ・埼玉県許可 第1100154938号 ・神奈川県許可 第1400154938号 ・群馬県許可 第01000154938号 ・栃木県許可 第00900154938号 ・茨城県許可 第008011154938号 ・静岡県許可 第02201154938号 【特別管理産業廃棄物収集運搬業許可】 ・東京都 ・千葉県 ・神奈川県指令 資循第6002号 【ほか許可・免許等】 ・古物商 ・一般貨物自動車運送業 ・解体工事業 ・移動式クレーン免許/小型移動式クレーン/2級建築施工管理技士/フォークリフト/酸素欠乏危険作業主任者など |
営業時間 | 受付時間 8:00~20:00 業務時間 24時間対応 |
公式URL | https://www.shida-eco.com/ |
当社は東京都渋谷区に本社を構える産業廃棄物収集運搬業者です。オフィスから出る不用品だけでなく、各種書類の回収作業もおこなっています。
また、機密文書処理サービスは1日1社限定とし、情報漏洩のリスク抑制に努めています。処理場での溶解作業が完了した後には「溶解処理証明書(マニフェストE票)」を返送しますので、ゴミの排出事業者責任の観点から考えても安心です。
信太商店の機密文書処理サービス
信太商店が提供する機密文書処理サービスの料金は以下の通りとなっています。
箱の数 | 1箱あたりの料金 |
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1~5箱 | 1,800円 |
6~20箱 | 1,200円 |
21~50箱 | 800円 |
51~100箱 | 500円 |
101箱以上 | ご相談 |
廃棄する書類の量が増えるほど1箱あたりの費用が減ります。もちろん1箱から対応していますので、個人事業主の方でも利用しやすいサービスです。
信太商店の問い合わせ先
当社にご依頼いただく際は、以下の問い合わせ方法をご利用ください。
電話番号 | フリーダイヤル:0120-937-277 笹塚営業所:03-6381-6141 |
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問い合わせフォーム | https://www.shida-eco.com/contact |
メールアドレス | shida@shida-eco.com |
重要な書類の処分だけでなく、オフィスにある不用品もまとめて捨てられるところが信太商店を選ぶメリットです。
「できるだけ早く回収にきてほしい」「定期的に回収してもらいたい」などのご要望にもお応えしていますので、ぜひ当社スタッフまでお伝えください。
まとめ
見られたくない書類の処分方法や処分費用、書類を処分するときの注意点を詳しくご紹介してきました。
会社やオフィスから排出される書類を処分する場合、安全面やコスト面を考えると溶解処理サービスの利用がおすすめと言えます。
信太商店では1箱あたり500円~1,800円程度の料金で書類の回収をおこなっていますので、お困りの方はぜひ一度ご連絡ください。