先日実家の両親が某金融機関で貸金庫を借りました。色々と預けるものが増えたらしく貸金庫を追加で借りたいといつも取引している金融機関に問い合わせると「空きがありません」と対応されたとのこと。
この話を聞いてふと思ったのは志の輔落語の「みどりの窓口」という演目。ユニークな客がみどりの窓口に切符を買いに来て駅員とやりとりをする現代落語なのですがそのエピソードの中にこのようなやり取りがあります。「申し訳ございません。お客様のご希望の日の切符はすべて売り切れです」(駅員)「ホントはあるんでしょ?出しなさいよ。国会議員の切符」(客)
つまり実際には空いているのですが客によってはお断りするっていうわけですね。
これ金融機関の貸金庫の話だと結構常識で、収益の見込めない客にはそもそも貸金庫だけ貸さないのです。貸金庫って年間2万位で借りれます。ただ金庫の管理費やら立会いの行員の人件費など計算すると決して収益として大きなものではありません。他に投資信託やら保険やらをやってもらいたいのが本音。昔みたいに預金を預ける程度では貸したくないのです。先日日銀がマイナス金利を導入するようになったのもお金が余り過ぎている銀行のお金を貸金などで世の中に循環する措置なのですから。
今回は父が知り合いから取引してほしいとその金融機関を紹介されたので立場が違う。挨拶にきた支店長に貸金庫あるのかと聞くとこうゆうやり取りになるわけです。
「実は表立っては言えないのですが空きがあります」
ちなみに私の母には以前からこの話していて、実際に自身の身に起きたので銀行員を益々嫌いになったのは言うまでもありません。