船の全体を写すと特定されてしまう為、ブリッジ後部の写真のみです。
船体引き揚げに向けた現地調査。二重底で自動排水が機能しているはずですが喫水(船が水中に入る高さ)が下がっています。
自動排水も長く放置するとゴミや枯葉が排水溝に詰まり排水できなくなります。川の係留は特にこれが多いです。
この船の自動排水の排水個にゴミが若干詰まっているのとおそらくエンジンルームの外側にあるプロペラシャフトが船外に出る部分のパッキンが劣化して少しずつ浸水しています。
加えて写真で分かる通り塗装も剥げているため、FRP船の一番の弱点とも言える紫外線にまともに当たっているためかなり強度が低下しています。
長く使う漁船やヨットなどはこの点を補強するために木材をFRPに混ぜたりして強度を高めています。
さて、この船ですが一度ビルジ(船内に残されている排水や油)を抜き広いところまで航行してクレーンで引き揚げようと思います。